プロローグ「新生徒会編」

　学校・廊下

互。ちゃんと計画通り進めてるんだろうな。

もちろんですよォ。
先生方に指示されたことは全部やってますし、僕たちの計画も全てお話ししてるじゃないですか。

ならいいんだが……。

アハ、まだ信用に足りませんか？
こんなに僕たち「新生徒会」は、先生方のために動いてるというのに。
そろそろ信用してくれないと、拗ねてしまいますよォ。

……期待してるぞ。「新生徒会長」

　生徒会室

あーウッザ。
自分の利しか頭にない大人って、どうしてこんなに汚らわしいんだろうねェ。

オイコラ嬉吾。
さっさと書類に目ぇ通せっつう……。
終わんねぇんだよ生徒会の仕事が。

それは皆晴の仕事だよ。
ちなみに僕の筆跡を真似て書類にサインするのも、奴隷である君の仕事。
僕はそんな暇ないから。

……ハイハイ。

ねぇ、「新生徒会」のみんな？
今日も一日、僕の奴隷として頑張ろうね♡

　王を蹴落とした王・互 嬉吾

僕の元で働けることを感謝してほしいくらいなんだから。

　不憫な学生社畜・都丸 皆晴

マジ勘弁って話。

そんなこと言って忙しいの好きなくせに。

　神懸かり的ラッキーボーイ・露渓 頼

オレは別に何もしなくていいよな？

うん。君はただ、いてくれるだけでいい。
仕事ぶりにはなーんにも期待してないからね。

　不思議の国の不思議ちゃん・深蒼 彩裏

今日は早く帰らないと雨が降るかもしれません。ぼくの勝手な予想ですが。

……じゃあ、さっさと片づけてしまおうか。

生徒会室で飛び交う、生徒会らしからぬ会話。
はたして、「新生徒会」は何を考えているのだろうか――