【今日は何の日?】6月の祝日・記念日まとめ|意味・由来・豆知識でカレンダーが楽しくなる📅✨
6月1日
気象記念日
日本の気象観測の歴史をたたえる記念日です。
1875年(明治8年)6月1日、現在の気象庁の前身である東京気象台が設立され、地震と気象の観測業務を開始したことに由来します。
この日を記念して、1942年に「気象記念日」として制定されました。
当初はイギリス人技術者ジョイネル氏が1日3回の観測を行い、地震が起きるたびに地震計のもとへ駆けつけていたといわれています。
また、1884年6月1日には日本初の天気予報も発表され、「全国一般風ノ向キハ定リナシ天気ハ変リ易シ但シ雨天勝チ」と記録されています。
現在では、気象庁がアメダスや気象衛星、スーパーコンピュータを駆使して24時間体制で観測を行い、私たちの生活や防災に欠かせない情報を提供しています。
気象業務の進化と意義を再認識する日でもあります。
6月2日
横浜カレー記念日
日本にカレーが伝わったとされる歴史にちなんで制定された記念日です。
1859年6月2日、「横浜港が開港した際、イギリスから伝わったカレーが日本で初めて紹介された」とされており、これを記念して横濱カレーミュージアムが制定しました。
このミュージアムは2001年に開館し、全国のご当地カレーや世界のスパイス文化を紹介するテーマパークとして人気を集めました。
残念ながら2007年に閉館しましたが、その理念は「横浜カレー記念日」として今も受け継がれています。
カレーはその後、海軍の食事や学校給食を通じて全国に広まり、今では“国民食”と呼ばれるほど親しまれています。
そんなカレーのルーツに思いを馳せながら、ちょっと特別な一皿を味わうのにぴったりな日です。
6月3日
世界自転車デー
自転車の価値と可能性を世界に広めるために、2018年に国連総会で制定された国際デーです。
提唱者はポーランド出身の社会学者レシェク・シビルスキー氏で、「誰もが使える移動手段」としての自転車の重要性を訴え、世界193カ国の賛同を得て実現しました。
自転車は、環境にやさしく、経済的で、健康にも良いという利点を持ち、都市交通や発展途上国での教育・医療アクセスの手段としても注目されています。
また、CO₂を排出しない移動手段として、気候変動対策にも貢献します。
この日は、世界各地でサイクリングイベントや啓発活動が行われ、自転車の魅力を再発見する機会となっています。
ペダルをこぐ一歩が、より持続可能な未来への一歩になる日なのです。
6月4日
ローメンの日
長野県伊那市のご当地グルメ「ローメン」の魅力を広めるために制定された記念日です。
ローメンは1955年に伊那市の中華料理店「萬里」の店主・伊藤和弌氏が考案したもので、冷蔵技術が未発達だった時代に日持ちする蒸し麺と塩漬け羊肉を活用した工夫から生まれました。
日付は「6(む)・4(し)」の語呂合わせから「蒸し麺」にちなんでいます。
ローメンは、蒸した中華麺と羊肉(マトン)をキャベツやキクラゲとともに独特のスープで煮込んだ料理で、焼きそば風とスープ風の2種類があります。
この記念日は、伊那商工会議所が中心となって制定し、地元の飲食店で構成される「伊那ローメンズクラブ」が普及活動を行っています。
加盟店でローメンが割引価格で提供されるほか、スタンプラリーやローメンマップの配布など、地域をあげたイベントが開催されます。
伊那市のソウルフードとして、地元の学校給食にも登場するほど親しまれています。
6月5日
落語の日
日本の伝統話芸「落語」の魅力を広めることを目的に、落語家・春風亭正朝さんが提唱した記念日です。
「ろく(6)・ご(5)」の語呂合わせから「らくご=落語」と読めることにちなんでいます。
この日は正式な記念日としては登録されていませんが、1990年代には制定イベントが開催されるなど、落語ファンの間では“幻の記念日”として親しまれています。
現在では、6月の第1月曜日を「寄席の日」として、寄席での割引や団扇の配布などの催しが行われています。
落語は、江戸時代から続く日本独自の話芸で、ひとりの噺家が複数の登場人物を演じ分けるのが特徴です。
扇子と手ぬぐいだけを使い、表情や声色、間の取り方で物語を展開し、最後には“サゲ(オチ)”で締めくくります。
そんな落語の奥深さや面白さを再発見し、言葉の力と笑いの文化に触れるきっかけとなる日です。
6月6日
楽器の日
音楽をもっと身近に感じてもらい、楽器を演奏する楽しさを広めることを目的に、一般社団法人全国楽器協会が1970年に制定した記念日です。
この日は、昔から「芸事の稽古はじめは6歳の6月6日から」とされており、「“6”のときに小指が立つ=“子が立つ”」という縁起の良さにちなんでいます。
楽器の日には、初心者向けの体験レッスンやコンサート、展示会などが全国で開催され、年齢や経験を問わず誰でも音楽に触れるきっかけとなっています。
楽器は、自己表現やリフレッシュ、脳の活性化にもつながるツールとして注目されており、子どもからシニアまで幅広く親しまれています。
音を鳴らす喜びを再発見し、新しい趣味や人生の彩りを見つける第一歩になるかもしれませんね🎶
6月7日
寸心忌(すんしんき)
近代日本を代表する哲学者・西田幾多郎(にしだ きたろう)の命日を偲ぶ記念日です。
1945年(昭和20年)6月7日、神奈川県鎌倉市の自宅で亡くなった西田は、「純粋経験」や「絶対無」など独自の哲学体系を築き、京都学派の創始者として日本思想界に大きな影響を与えました。
「寸心忌」という名称は、西田の居士号「寸心居士」に由来し、彼の精神性や哲学的探究を象徴しています。
この日には、出身地である石川県かほく市の西田幾多郎記念哲学館で献花式や講演会が行われ、哲学の普及と西田の遺徳を顕彰する機会となっています。
西田の代表作『善の研究』は、東洋的精神と西洋哲学の融合を試みた画期的な著作であり、今なお多くの研究者や思想家に影響を与え続けています。
寸心忌は、深い思索と内省の大切さをあらためて考える日でもあります。
6月8日
成層圏発見の日
地球の大気構造に関する画期的な発見を記念する日です。
1902年6月8日、フランスの気象学者レオン・ティスラン・ド・ボールが気球による観測を通じて、上空に気温が一定の層が存在することを突き止めました。
これが後に「成層圏(stratosphere)」と名付けられました。
成層圏は、地上から約10〜50kmの高さに広がる大気の層で、対流がほとんどなく、天気の変化が少ない安定した空間です。
ここにはオゾン層が存在し、太陽からの有害な紫外線を吸収することで、地球上の生命を守る重要な役割を果たしています。
この発見は、気象学や航空技術、さらには宇宙開発にも大きな影響を与えました。
空の神秘と科学の探究心に思いを馳せる日として、科学好きにはたまらない記念日です。
6月9日
まがたまの日
日本の伝統的な装飾品であり、スピリチュアルな意味を持つ「勾玉(まがたま)」の魅力を再認識するために制定された記念日です。
勾玉は、古代から魔除けや魂の象徴として用いられ、三種の神器のひとつ「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」としても知られています。
形は胎児や宇宙のエネルギーを表すともいわれ、生命や調和の象徴とされています。
日付は「6(ま)・9(が)」の語呂合わせに加え、数字の6と9の形が勾玉の曲線に似ていることから選ばれました。
この記念日は、島根県松江市に本社を置く株式会社めのやが制定しました。
めのやは、出雲型勾玉をはじめとする天然石アクセサリーを手がけ、出雲大社や皇室にも勾玉を献上している企業です。
勾玉の歴史や意味に思いを馳せ、心を整えるきっかけとなる日です。
6月10日
時の記念日
「時間の大切さ」を再認識するために制定された記念日です。
1920年(大正9年)、東京天文台と生活改善同盟会が提唱し、日本で初めて「時間を守ることの重要性」を広く呼びかけました。
この日は、671年6月10日(旧暦4月25日)に天智天皇が日本で初めて水時計(漏刻)を使って時を知らせたという『日本書紀』の記述に基づいています。
これが日本における「公的な時間制度の始まり」とされ、記念日として選ばれました。
当時の日本では、時間の概念がまだ曖昧で、日常生活においても「何時に何をする」という意識が薄かったため、時の記念日は生活の近代化や効率化を促す象徴的な日となりました。
現在では、学校や地域で「時間を守ること」や「時計の仕組み」を学ぶ機会として活用され、子どもたちに時間の大切さを伝える良いきっかけとなっています。
6月11日
国立銀行設立の日
日本で初めて本格的な銀行制度が始まったことを記念する日です。
1873年(明治6年)6月11日、実業家・渋沢栄一の尽力により、東京・兜町に「第一国立銀行」が開業しました。
これはアメリカのナショナル・バンク制度を参考にしたもので、「国立」といっても実際には民間資本による銀行でした。
この制度により、全国に「第二国立銀行」「第三国立銀行」など、番号付きの“ナンバー銀行”が次々と誕生し、わずか5年で153行が設立されました。
これにより、安定した金融ネットワークが整備され、日本の近代経済の基盤が築かれていきました。
そんな銀行制度の出発点を振り返り、お金の流れや信用の仕組みについて考える日です。
普段何気なく使っている銀行の、歴史と挑戦の物語を知るきっかけになる日でもあります。
6月12日
児童労働反対世界デー
世界中の子どもたちが教育や安全な生活を奪われることなく、子どもらしく生きられる社会を目指すために、国際労働機関(ILO)が2002年に制定した国際デーです。
この日は、児童労働の実態に光を当て、問題解決に向けた行動を呼びかける日として、各国で啓発イベントやキャンペーンが行われます。
世界では、約1億6,000万人の子どもたちが児童労働に従事しており、その多くが農業や鉱山、工場などで過酷な環境に置かれています。
教育の機会を奪われ、将来の選択肢が狭まるだけでなく、命の危険を伴う「最悪の形態の児童労働」も存在します。
フェアトレード商品を選ぶ、SNSで発信する、児童労働をテーマにした映画を観るなど、小さな行動が世界の未来を変えると信じ、考える日です。
6月13日
はやぶさの日
日本の小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還した日を記念して制定された日です。
2010年6月13日、はやぶさは7年・約60億キロに及ぶ壮大な旅を終え、小惑星「イトカワ」からのサンプルを収めたカプセルを地球に届けました。
これは世界初の小惑星サンプルリターンという快挙であり、日本の宇宙技術の高さと、関係者たちの「あきらめない心」を世界に示しました。
この記念日は、JAXAの関連施設がある6市町(相模原市・佐久市・肝付町など)で構成される「銀河連邦」によって2012年に制定されました。
毎年この日には、宇宙イベントや展示、映画上映などが行われ、科学への関心を高める機会となっています。
6月14日
世界献血者デー
献血の重要性を広く伝え、日々無償で献血に協力している人々に感謝を示すための国際的な記念日です。
2004年に世界保健機関(WHO)などが制定し、毎年世界中で啓発イベントが行われています。
この日は、ABO式血液型を発見したカール・ラントシュタイナー博士の誕生日にちなんでいます。
血液は人工的に作れず、長期保存もできないため、常に新鮮な血液が必要とされます。
事故や手術、がん治療、難病の治療など、さまざまな医療現場で輸血や血液製剤が使われており、献血は命をつなぐ大切な行為です。
2025年のテーマは「Give blood, give hope: together we save lives(献血が希望になる。いのちを救うのは私たちです)」。
この日をきっかけに、献血の意義を知り、できる範囲で社会に貢献する一歩を踏み出してみましょう。
6月15日
米百姓デー
教育の重要性を象徴する「米百俵の精神」をたたえる記念日です。
1870年(明治3年)6月15日、戊辰戦争で敗れ困窮していた長岡藩に、支藩の三根山藩から百俵の米が送られました。
藩士たちは飢えをしのぐために配給を望みましたが、当時の大参事・小林虎三郎はその米を売却し、得た資金で「国漢学校」を設立。
教育こそが未来を切り開く力になると信じたのです。
この出来事を記念して、新潟県長岡市が市制90周年を迎えた1996年に「米百俵デー」を制定。
現在も市内では講演会や表彰式などが行われ、「米百俵賞」が人材育成に貢献した個人や団体に贈られています。
「百俵の米も食えばたちまちなくなるが、教育に使えば明日の一万、百万俵となる」──この言葉に込められた志は、今もなお多くの人に希望と学びの価値を伝えています。
6月16日
和菓子の日
日本の伝統文化と健康祈願の心を再認識するために、全国和菓子協会が1979年に制定した記念日です。
この日は、平安時代の848年(嘉祥元年)に仁明天皇が疫病退散と健康招福を願い、16個の菓子や餅を神前に供えた「嘉祥の儀式」に由来しています。
江戸時代には「嘉祥頂戴」として幕府から大名や旗本に菓子が配られ、庶民の間でも「嘉祥喰(かじょうぐい)」として16文で菓子を買って食べる風習が広まりました。
この歴史を現代に受け継ぐ形で、6月16日には全国の和菓子店で嘉祥菓子セットの販売や和菓子作り体験、献菓式などのイベントが行われています。
また、6月の代表的な和菓子「水無月」は、夏越の祓に食べることで邪気を払うとされ、和菓子の日にぴったりの一品です。
この日は、和菓子を味わいながら、日本の美意識や“祈り”の文化に触れる特別な日といえるでしょう。
6月17日
おまわりさんの日
地域の安全を守る警察官に感謝を伝える日です。
由来は1874年(明治7年)6月17日、日本で初めて「巡査制度」が導入された日にさかのぼります。
これにより、制服を着た常勤の警察官が全国に配置され、現在の警察制度の礎が築かれました。
「おまわりさん」という呼び名は、警察官が地域を“巡回(まわ)る”ことから生まれた親しみのある表現です。
交番勤務の警察官は、パトロールや交通整理、道案内、落とし物の対応など、日々の暮らしに密着した活動を行っています。
この日は、普段なかなか伝えられない「ありがとう」の気持ちを届ける良い機会。
交番に立ち寄って感謝を伝えたり、子どもと一緒に警察の仕事を学んだりするのも素敵ですね。
6月18日
おにぎりの日
日本人のソウルフード「おにぎり」の歴史と魅力を再発見するために制定された記念日です。
由来は、1987年に石川県中能登町(旧・鹿西町)の遺跡から、日本最古とされる炭化したおにぎりの化石が発見されたことにあります。
この発見をきっかけに、町おこしの一環として「おにぎりの里」を掲げた中能登町が記念日を制定しました。
日付は、町名「鹿西(ろくせい)」の「ろく=6」と、毎月18日が「米食の日」であることから「18」を組み合わせて、6月18日とされたのです。
おにぎりは、手軽で持ち運びやすく、冷めてもおいしいという特徴から、遠足や行楽、災害時の非常食としても親しまれています。
具材のバリエーションも豊富で、梅干しや鮭、昆布、ツナマヨなど、誰にとっても“思い出の味”があるのではないでしょうか。
この日は、お気に入りの具材で手作りしたり、地域のイベントに参加したりして、おにぎりの温もりと文化を味わうのにぴったりです🍙✨
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6月19日
元号の日
日本で初めて元号が制定された歴史的な日を記念するものです。
645年6月19日(旧暦)、中大兄皇子(のちの天智天皇)と中臣鎌足が「大化の改新」の一環として、日本初の元号「大化(たいか)」を定めたことに由来します。
当時の日本は、中国・唐の影響を受けながらも独自の国家体制を築こうとしており、元号の制定は「我が国は我が国である」という独立性の象徴でもありました。
以降、日本では時代を表す記号として元号が使われるようになり、現在の「令和」までに248の元号が歴史に刻まれています。
明治以降は「一世一元の制」が採用され、天皇一代につき一つの元号が用いられるようになりました。
元号は単なる年号ではなく、その時代の願いや価値観を映す“文化のことば”ともいえます。
そんな日本独自の時間文化と歴史の重みを見つめ直す日なのです。
6月20日
ペパーミントの日
爽やかな香りで親しまれるハーブ「ペパーミント(薄荷)」の魅力を広めるために、1987年に北海道北見市の市民団体「北見まちづくり研究会」が制定した記念日です。
北見市はかつて世界のハッカ市場の約7割を占めた“ミントの都”として知られ、今も「北見ハッカ記念館」などでその歴史が伝えられています。
日付の由来は、6月の北海道の爽やかな気候がミントの清涼感と重なること、そして「20日=はっか」という語呂合わせから。
ペパーミントはシソ科の多年草で、メントールによる消化促進・鎮痛・殺菌・リフレッシュ効果など、心身にうれしい効能を持つ万能ハーブです。
この日は、ミントティーやアロマ、バスソルトなどでペパーミントの香りを楽しみ、日々の暮らしに“ひんやり癒やし”を取り入れるのにぴったりな日です🌿✨
6月21日
世界音楽の日
音楽の力と普遍性を祝う国際的な記念日です。
1982年、フランスの文化大臣ジャック・ラング氏と音楽監督モーリス・フルレ氏が「誰もが自由に音楽を楽しめる日を」と提唱し、「Fête de la Musique(フェット・ド・ラ・ミュジーク)」として始まりました。
この日は夏至にあたり、北半球で最も昼が長い日。
太陽と音楽が響き合う象徴的な日として選ばれました。
プロ・アマ問わず誰でも演奏でき、公園や広場、カフェ、街角などがステージに変わるのが特徴です。
現在では120カ国以上・1000都市以上で開催される世界的な音楽祭へと成長しました。
音楽が国境や言語、世代を超えて人々をつなぐ力を再確認する日。
あなたの部屋でも、街角でも、奏でる音が誰かの心に届くかもしれません🎶
6月22日
DHAの日
青魚に多く含まれる栄養素「DHA(ドコサヘキサエン酸)」の重要性を広めるために、マルハニチロ株式会社が制定した記念日です。
日付は、DHAが22個の炭素鎖と6つの二重結合を持つ構造にちなんで「6月22日」とされました。
DHAは、脳や神経、目の健康を支える必須脂肪酸で、記憶力や学習能力の向上、視力の維持、血液の流れの改善など、さまざまな健康効果が期待されています。
体内でほとんど合成できないため、サバ・イワシ・サンマなどの青魚やサプリメントからの摂取が推奨されています。
この日は、魚を使った料理を楽しんだり、DHAの働きについて学んだりすることで、日々の食生活を見直すきっかけにもなります。
未来の健康は、今日の一皿から育まれるのかもしれませんね🐟✨
6月23日
オリンピック・デー
近代オリンピックの原点を記念する国際的な記念日です。
1894年6月23日、フランス・パリのソルボンヌ大学で開催された国際会議において、ピエール・ド・クーベルタンの提唱により国際オリンピック委員会(IOC)が創設されました。
これが、近代オリンピック復興の第一歩となりました。
この記念日は、1948年から正式に「オリンピック・デー」として制定され、世界中でスポーツイベントや啓発活動が行われています。
特に「オリンピック・デーラン」は、プロ・アマ問わず誰でも参加できるランニングイベントとして人気を集めています。
オリンピック・デーは、単なる記念日ではなく、「参加することに意義がある」というオリンピック精神を体現する日。
スポーツを通じて、友情・尊重・卓越といった価値観を世界中の人々と分かち合う機会でもあります。
6月24日
ドレミの日
音楽の基本である「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」の音階が誕生したことを記念する日です。
由来は、1024年6月24日にイタリアの修道士で音楽教師のグイード・ダレッツォが、聖歌隊の練習のために考案した音階「Ut・Re・Mi・Fa・Sol・La」にあります。
これは「聖ヨハネ賛歌」の各節の冒頭音をもとに作られ、後に「Ut」は発音しやすい「Do」に、さらに「Si」が加わって現在の形になりました。
この音階は、音楽教育や楽譜の基礎として世界中で使われており、“音の言葉”として国境を越えて共有されるユニバーサルランゲージともいえます。
そんな音楽の原点に思いを馳せ、音の楽しさや表現の自由を再発見する日。
ピアノや歌で「ドレミ」を奏でてみるのも素敵ですね🎶
6月25日
船員デー
世界中の海運業界で働く船員たちの貢献に感謝し、その重要性を広く認識するために制定された国際的な記念日です。
2010年に国際海事機関(IMO)によって制定され、翌2011年から毎年6月25日に世界各地で祝われています。
船員は、世界の貿易の約90%を担う海上輸送の最前線で働いており、私たちの生活に欠かせない物資やエネルギーを運ぶ重要な役割を果たしています。
しかしその一方で、長期間の航海や過酷な労働環境、孤独や健康リスクなど、多くの困難にも直面しています。
この日は、そうした船員たちの努力に光を当て、労働環境の改善や福祉の向上を促す啓発活動が行われます。
また、SNSでは「#SeafarersDay」などのハッシュタグを使った感謝のメッセージが世界中から発信され、海の向こうの“縁の下の力持ち”にエールが送られます。
6月26日
国連憲章調印記念日
世界の平和と協力の礎となる「国際連合憲章」が署名された日を記念する国際的な節目です。
1945年6月26日、アメリカ・サンフランシスコで開催された「国際連合創設会議」の最終日に、50か国以上の代表が国連憲章に署名しました。
これは、第二次世界大戦の惨禍を繰り返さないという強い決意のもと、国際社会が初めて“平和のための共通ルール”を定めた歴史的瞬間でした。
国連憲章は、前文と111条から成り、平和の維持、人権の尊重、経済・社会的発展の促進などを基本原則としています。
国際協調の重要性を再確認し、多国間主義や人類の連帯の精神を未来へとつなぐ日。
日本では公益財団法人日本国連協会などが啓発活動を行い、講演会やセミナーを通じて国際理解を深める機会となっています。
6月27日
ちらし寿司の日
日本の伝統料理「ちらし寿司」の魅力を再発見し、食文化を次世代へ伝えることを目的に、広島県の食品メーカー・株式会社あじかんが制定した記念日です。
この日は、江戸時代の名君として知られる備前岡山藩主・池田光政公の命日(1682年)にちなんでいます。
光政公は倹約を重んじ、「一汁一菜」の質素な食事を奨励しましたが、庶民たちはその制約の中で工夫を凝らし、ご飯に具材を混ぜ込んだ「ばら寿司」を生み出しました。
これがちらし寿司の原型とされています。
ちらし寿司は、色とりどりの具材を散らして見た目も華やかで、季節感やお祝いの気分を演出できる料理として親しまれています。
そんなちらし寿司の歴史や知恵に思いを馳せながら、家族や友人と食卓を囲むのにぴったりな日です。
6月28日
動物看護の日
動物たちの健康と命を支える「動物看護職」の重要性を広く知ってもらうために、一般社団法人 日本動物看護職協会(JVNA)が制定した記念日です。
この日は、2019年6月28日に「愛玩動物看護師法」が公布されたことにちなんでいます。
この法律により、動物看護師は国家資格「愛玩動物看護師」として正式に認められ、獣医師と連携しながら診療補助や入院管理、飼い主へのケア指導などを担う専門職としての地位が確立されました。
動物看護師の働きに感謝し、動物とのより良い共生社会を考える日。
ペットの健康チェックや、動物医療に関する学びを深めるきっかけにもぴったりです。
6月29日
佃煮の日
日本の伝統的な保存食「佃煮」の魅力を再発見し、食文化を次世代へ伝えることを目的に、全国調理食品工業協同組合が2004年に制定した記念日です。
この日は、佃煮発祥の地とされる東京・佃島の住吉神社が創建された1646年6月29日にちなんでいます。
また、「29(つく)」の語呂合わせも由来のひとつです。
江戸時代、佃島に移住した漁師たちが、小魚を醤油や味醂で煮て保存したのが佃煮の始まりとされ、江戸前の味として庶民に広まりました。
佃煮は、魚介類や海藻、豆などを甘辛く煮詰めた保存性の高い食品で、栄養価も高く、ご飯のお供やお弁当、おにぎりの具材として親しまれています。
現代では、地域ごとの特色ある佃煮も多く、和の食文化を象徴する一品です。
そんな佃煮の歴史や知恵に思いを馳せ、食卓に“江戸の味”を取り入れてみるのにぴったりな日です。
6月30日
大祓
半年間に知らず知らずのうちに積もった罪や穢れ(けがれ)を祓い清め、心身をリセットするための神道の伝統行事です。
特に6月末に行われるものは「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」と呼ばれ、12月の「年越の大祓」と並ぶ重要な節目とされています。
この日には、神社で「形代(かたしろ)」と呼ばれる人形(ひとがた)に自分の名前や年齢を書き、息を吹きかけて身体をなでることで、穢れを移します。
その後、形代は川に流したりお焚き上げされたりして、清めの儀式が完了します。
また、茅の輪(ちのわ)くぐりも行われ、チガヤで編まれた大きな輪を「左・右・左」と八の字にくぐることで、厄除けと無病息災を祈願します。
心のデトックスと新たなスタートの象徴。
神社に足を運び、静かに自分を見つめ直すのにぴったりな日です。
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